初夏の夜は北杜市でホタル鑑賞。三景園キャンプと組み合わせる幻想の光スポット&マナーガイド
テントから一歩出た初夏の夜、暗がりの草むらにふわりと黄緑色の光が浮かぶ——ホタルの灯りは、初夏のほんの2週間ほどしか出会えない自然の贈り物です。南アルプス三景園オートキャンプ場のある山梨県北杜市には、6月中旬から下旬にかけてゲンジボタルが見頃を迎えるスポットがあります。昼は標高約700mの新緑のなかでゆったりキャンプ、夜は近くのホタルスポットへ。この記事では、北杜市のホタル鑑賞スポットと、光を当てないなどの鑑賞マナー、そして三景園を拠点にした初夏の1泊プランをまとめました。
北杜市のホタルは6月中旬〜下旬が見頃

北杜市では、清らかな水辺を好むゲンジボタルが初夏に光を放ちます。一般的に見頃は6月中旬から下旬にかけてで、日没後の暗くなった時間帯に活動がピークを迎える傾向があります。
ホタルは水温や天候に敏感な生き物です。雨や風の強い日はうまく飛べないため、雨が降っておらず風の穏やかな、蒸し暑さを感じるくらいの夜がおすすめされています。月明かりの少ない時期ほど光が映えるとも言われ、観賞のタイミング選びも楽しみのひとつです。
標高約700mの三景園周辺は、平地に比べて夜の空気がひんやりと澄んでいます。新緑の森と清流のある環境は、ホタルが暮らす自然の豊かさを身近に感じられる立地です。
ホタルが好む「清流のせせらぎ」がそばにある立地

ゲンジボタルの幼虫は、きれいな水の流れのなかで育ちます。つまりホタルが見られる場所は、それだけ水がきれいだという証でもあります。
南アルプス三景園オートキャンプ場は、その名のとおり「山・川・森」の三つの景色が楽しめる立地で、場内や周辺には清流のせせらぎが流れています。昼間は川の音を聞きながら過ごし、日が暮れたら近くのホタルスポットへ向かう——水辺の豊かさが昼と夜で異なる表情を見せてくれるのが、この季節ならではの過ごし方です。
三景園での川辺の過ごし方や場内の様子は、サイト紹介ページもあわせてご覧ください。
三景園から行きやすい北杜市のホタルスポット
北杜市内には、ホタルの名を冠した公園が点在しています。いずれも三景園と同じ北杜市内にあり、車でのお出かけがしやすいエリアです。お出かけ前には各施設の公式情報で、その年の発生状況や駐車場の状況を確認しておくと安心です。
ほたるの里 秋葉公園(北杜市長坂町)
北杜市長坂町大八田にある自然公園で、公園脇を流れる衣川でホタルを観賞できます。例年6月中旬から下旬にかけて、ゲンジボタルの幻想的な光が見られるスポットです。
観賞期間中は園内の街灯が消されるため、足元はかなり暗くなります。入り口から水辺までは階段を下りる構造で外灯がないので、小さなお子さまや年配の方は足元に十分ご注意ください。駐車場は数台分と限られているため、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。
ほたる親水公園(北杜市須玉町)
同じ北杜市内にある、ホタル観賞スポットとして親しまれている親水公園です。水辺に近づける造りで、ゲンジボタルの光を楽しめます。こちらも見頃や発生状況は年によって前後するため、お出かけ前に北杜市観光協会の情報を確認しておくと確実です。
いずれのスポットも、自然のなかで暮らすホタルに会いに行く場所です。「必ず見られる」とは限らないからこそ、出会えたときの感動はひとしお。次の見出しでは、ホタルにも人にもやさしい鑑賞マナーをまとめます。
光を当てない。ホタル鑑賞の基本マナー
ホタルは仲間とのコミュニケーションに自らの光を使っています。強い光を浴びると光るのをやめてしまうため、観賞マナーの基本は「ホタルに余計な光を当てない」ことです。とりわけ守りたいポイントをまとめました。
- カメラのフラッシュは使わない(ホタルが光を放たなくなる原因になります)
- 懐中電灯やスマホのライトは最小限に。使うなら赤いセロハンで覆うなど光を弱める工夫を
- 車のヘッドライトを観賞エリアに向けない。到着・出発時の点灯にも配慮を
- 草むらに踏み込まない(足場が見えず危険なうえ、幼虫やサナギを傷つけることがあります)
- ホタルは採らない・持ち帰らない(成虫の寿命は数日とされ、その場で見守るのがマナーです)
- 大声で騒がない。静かに、そっと光を見守る
懐中電灯を足元の安全確認だけに使い、ホタルが飛ぶ方向には向けない——この一手間が、来年もまたホタルが舞う環境を守ることにつながります。
昼は新緑キャンプ、夜はホタル。初夏の1泊2日プラン

ホタル鑑賞は、日帰りで出かけるよりもキャンプと組み合わせると無理がありません。日没後に活動するホタルを見たあと、運転して帰る必要がなく、その晩はテントでゆっくり休めるからです。三景園を拠点にした、初夏ならではの過ごし方の一例をご紹介します。
昼(チェックイン〜夕方)
新緑がもっとも美しい季節。木漏れ日の差す森のなかでテントを張り、清流のせせらぎを聞きながらのんびり過ごします。標高約700mの三景園は日中も比較的爽やかで、設営や散策がしやすい時期です。
夕方〜夜(ホタル鑑賞へ)
日が暮れる前に夕食を済ませ、暗くなったら近くのホタルスポットへ。鑑賞を終えてサイトに戻ったら、AC電源サイトで明かりや暖をとりながら、ひんやりした夜の余韻を楽しめます。標高があるぶん朝晩は冷えるため、羽織りものを一枚用意しておくと安心です。
翌朝
澄んだ空気のなかで朝を迎え、温水の出る炊事場で片付けもしやすいのが三景園のうれしいところ。ホタルが舞うほど水のきれいな土地の朝を、ゆっくり味わってください。
過ごし方のヒントは楽しみ方ページでも紹介しています。初夏の夜のホタル鑑賞は、見頃が6月中旬〜下旬とごく短い期間に限られます。新緑とホタルが重なるこの季節のご予約は、お早めの計画がおすすめです。