桜が終わってからが本番。新緑の三景園で過ごす、4月後半〜GW前の春キャンプ
「お花見キャンプ」の話題が落ち着いた4月後半、実は春キャンプがとりわけ快適になるタイミングが訪れます。標高約700mに位置する南アルプス三景園オートキャンプ場では、桜の花びらが舞い終わるころから場内の木々が一斉に芽吹きはじめ、日を追うごとに緑が濃くなっていきます。虫が少なく、日中は暖かく、朝晩の空気はひんやりと澄んでいる――この短い「新緑の黄金期」の過ごし方を、三景園の環境に合わせてご紹介します。
新緑キャンプが春のベストシーズンといわれる理由

春キャンプというと桜の時期を想像する方が多いかもしれません。しかし、キャンプの快適さという点では、桜が散ったあとの4月中旬〜下旬のほうが条件がそろいやすい傾向があります。
気温が安定する。北杜市の4月中旬は、日中の最高気温が18〜21℃前後、朝晩は8〜10℃程度まで下がります。暑すぎず寒すぎず、焚き火が心地よい気温帯です。
虫が少ない。標高700m台の三景園周辺では、蚊やブヨが本格的に活動するのはまだ先。テント内で虫に悩まされにくいのは、この時期ならではのメリットです。
混雑が落ち着く。桜のピークを過ぎると、お花見目的の来場が一段落します。GW前の平日や週末なら、静かな場内でゆったり過ごせる可能性が高まります。
三景園は場内から鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳の三つの山並みを望める立地です。残雪をまとった山々の白と、足もとから広がる新緑のコントラストは、この時期だけの景色。「三つの景色(山・川・森)」を名前の由来に持つキャンプ場だからこそ、新緑の季節はとりわけ場内の森が主役になります。
4月後半の服装と持ち物――寒暖差への備えがカギ
北杜市の4月後半は、日中と朝晩で10℃以上の気温差がある日も珍しくありません。「昼は半袖で過ごせたのに、夕方から急に冷えた」という声は春キャンプあるあるです。
レイヤリングの基本
- ベースレイヤー: 吸湿速乾素材のインナー(汗冷え防止)
- ミドルレイヤー: フリースや薄手のダウン(日中は脱いでOK)
- アウター: 防風・撥水のシェルジャケット(夕方以降に活躍)
持ち物チェックリスト
- 薄手のダウンまたはフリース(朝晩の冷え対策)
- 防風シェルジャケット(夕方の急な冷え込みに)
- 厚手の靴下(就寝時の足元の冷え対策)
- ブランケットまたは膝掛け(焚き火タイムに)
- 延長コード(3m以上推奨。AC電源サイト利用時に便利)
三景園にはAC電源付きサイトがあるため、電気毛布やセラミックヒーターを持ち込めば朝晩の冷え込みに備えられます。「シュラフだけでは不安」という初心者の方にとって、電源サイトは春キャンプの心強い味方です。各サイトの設備詳細はサイト紹介ページでご確認ください。
三景園で新緑を楽しむ過ごし方

三景園の敷地は約3万坪。約50区画の個別サイトが森の中に点在するレイアウトで、サイトごとに木々に囲まれたプライベート感があります。新緑の時期は、この「森のなかのキャンプ場」という個性がひときわ際立つ季節です。
朝――木漏れ日のなかで目覚める
早朝、テントの生地を通して届く光がうっすら緑がかっていることに気づきます。新緑の葉がフィルターになり、柔らかな光がサイトに降り注ぐ感覚は、この時期だけのもの。朝のコーヒーを淹れながら、鳥の声と葉擦れの音に耳を傾ける時間は、日常では得がたいぜいたくです。
昼――周辺を少し足を延ばして
場内でゆっくり過ごすのも良いですが、少し足を延ばすなら尾白川渓谷(車で約20分)がおすすめです。新緑のトンネルのなかを歩く渓谷沿いのハイキングは、この季節の北杜エリアならではの体験。買い出しには道の駅はくしゅう(車で約15分)が便利で、地元の新鮮な野菜や山菜が手に入る時期でもあります。
夕方〜夜――焚き火と新緑の夕暮れ
日が傾くと気温がすっと下がり、焚き火が恋しくなります。三景園は焚き火台を使用すれば焚き火OK(直火不可)。新緑越しに見える夕焼けの山並みを眺めながらの焚き火タイムは、春キャンプの醍醐味です。道の駅で調達した山菜や春キャベツを焚き火で炙れば、旬の味覚もあわせて楽しめます。
キャンプの後にはむかわの湯(車で約5分)で汗を流すのもおすすめです。武川町内にある日帰り温泉で、営業時間は10:00〜21:00(最終入館20:30)、火曜定休。大人830円で南アルプスの山々を望みながら天然温泉につかれます。
GW前に訪れるメリット
GWのキャンプ場は全国的に混雑する傾向があり、人気のキャンプ場は予約が取りにくくなることも少なくありません。その点、4月後半の平日〜GW直前の週末は、まだ比較的予約に余裕がある時期です。
静かな環境で過ごせる。GW中の賑わいとは異なり、落ち着いた雰囲気のなかで新緑を堪能できます。
GWの予行演習になる。春キャンプが初めての方にとっては、寒暖差や持ち物の感覚をつかむ良い機会です。「GW本番」の前にテント設営や荷物の量を確認しておくと、連休のキャンプに余裕が生まれます。
新緑の「走り」を味わえる。4月後半は木々が芽吹きはじめたばかりの、淡い黄緑が美しい時期。5月に入ると緑がさらに濃くなりますが、この透き通るような若葉の色を見られるのは短い期間だけです。
三景園の楽しみ方をもっと知りたい方は、楽しみ方ページもあわせてご覧ください。
まとめ――桜のあとの静かな森へ
桜の華やかさが過ぎたあとの森は、静かに、しかし確実に季節を進めています。標高約700mの三景園では、4月後半から新緑が場内を包みはじめ、朝の光も、焚き火越しの景色も、一週間ごとに表情を変えていきます。GW前のこの時期に、新緑の南アルプスで過ごす週末はいかがでしょうか。